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メディカルアフェアーズ(Medical Affairs)
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メディカルアフェアーズ - 例えば10年ほど前であれば「学術」「学術情報」などと訳されて主にマーケティング本部などに所属していたと思います。
が、今日のメディカルアフェアーズは少し変わってきているように思います。
企業が販売するいわゆる「医療用医薬品」が自動車や洋服などの他業種の製品と大きく違うところは「処方箋」を必要とし、処方をするのは医師、実際に使用するのは患者さんという点であることはみなさんよくご存知のところです。そのため販売の仕方も大きく異なります。
医薬品としての効果があることはもちろん重要ですが、単に効きさえすればそれで良いのではありません。いかに正しい対象患者さんに正しく使っていただくか、つまり「適正使用」というものが大変重要になってきます。このため薬剤が患者さんにもたらすベネフィットとリスクを科学的なあるいは医学的な観点から正しく判断できるような情報の提供がますます求められるようになってきました。
こういったトレンドから「メディカルアフェアーズ」という部署が確立されつつあります。
例えば安全性の部署のように必ずしも業界のコンセンサスが一定というレベルまではいまだいたっていないと思いますが、主な業務としては
-科学的・医学的な根拠に基づくデータを作るサポートをする
-上記のようなデータがマーケティングの資材などになって実際に薬剤を使用する先生方へ提供される場合にその資材のチェックなどを行う
といったところでしょうか。企業によって同じ「メディカルアフェアーズ」という部署でもどんな業務に重きを置いているかは少しずつ異なると思うので一律に書くことが難しいのですが、「科学的・医学的に重要なデータがきちんとメッセージとして処方医・患者さんに伝わることをサポートする部署」と表現したらよいかもしれません。
現在多くの企業でメディカルアフェアーズは開発本部に所属しているか、あるいは開発からもビジネス(営業やマーケティング)からも独立した一つの部署になっていて、従来の学術=マーケティングという形態から大きくシフトしつつあります。
どんなに優れた薬剤でも使用方法を誤ると患者さんに不利益なだけでなく、薬剤自体の存在価値まで脅かしかねません。この「薬剤をどのように使用していくか」という部分に企業で働く医師が貢献できる部分はかなりあるのではないかと思っています。
「メディカルアフェアーズ」という概念が日本に定着するまでにもう少し時間がかかるかもしれません。GCP臨床試験のグローバル化が進んだ今、今度は市販後の薬剤のマネジメントにもスポットがあたると時が来ていると思います。
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